「たいしたスピードじゃないのに、大げさな走りをするなあ」
昔、故障がちだった時に、僕のフォームを解析してもらった先生の言葉が、重くのしかかってきます。
今日も、ナンバ走りを実践してきました。
しかし、ナンバ走りだとか、エリマキトカゲ走りだとか、僕一人で騒いでいるだけで、僕の走りは、実は全く変化していないんじゃないだろうか?
周りからみたら、まったく何もわからず、いつもと同じトロトロ走るおじさんにしか見えていないんじゃなかろうか?
いや、走るおじさんなら、まだましです。
歩くおじさんなら、もう悲惨です。
今日も、工事現場のお爺さんに、
「はい。歩行者が通りまーす!!」
と声をかけられたばっかりです。
とにかく、実は、トレーニングしている割に、何にも変わっていないとしたら。
それはそれで、実に悲しい話です。
今日も、前半は、体が痛くて重かったんですよ。
まあ、起きたばっかりですから、仕方がありません。
ところが、ナンバ走りを心がけていると、なんと、骨盤が回転し始めたじゃないですかっ!!
骨盤が回転し始めると、どういう事が起きるのか?
なんと、後ろに足が自然と上がっていきます。
僕のふとももが、何と無く僕のお尻に触るので、わかるんです。
お尻を触られた事なんて、そうありませんから、何だか新鮮な感覚で走れました。
なるほど。
自然に足が上がるって、こう言うことなのか。
おまけに、これだけ、足がダイナミックに動いていながら、全く疲れを感じさせません。
なんだか、このまま、どこまでも、この勢いで走れそうな気分です。
これは、両足のシューズの裏に
「ばーーーか!!」
とでも、書いて走ったとしても、後方から誰も僕を捕まえられず、逃げ切れそうです。
そんな時、ふと前を見ると、女子高生が自転車で通勤しています。
ようし、追いかけてみるか!!
このまま、骨盤の回転に勢いをつければ、もっともっと速く走れそうです。
ドンドンスピードを上げてみます。
だんだんと、彼女の背中が大きくなります。
しかし、僕の筋肉も、少し疲労がたまってきたようです。
先ほどと少し、様子が違います。
なるほど。
これまでは、骨盤の周りの遅筋を使って走っていたんだな。
だから、息もきれないし、どこまでも走れそうな雰囲気だったんだ。
ところが、ペースを上げたとたん、自然と力んでしまい、速筋を使うようになって、長時間持たなくなるのか。
これまで、読んだ本の、幾つかの知識が、頭から降って湧いてきます。
これは、骨盤だけで、走る訓練をもっと続けないと。
でも、そうすると、タイムは伸びるぞお!
なあんて、1人にやけていたら、目の前の女子高生の自転車は、横の道に消えていきました。
それから、骨盤を回転させるイメージで家までの距離を急ぎます。
そんな、素晴らしいイメージの走りだったのに。
帰ってみたら、何のことはない、まったく平凡なタイムに、平凡なステップ数です。
あれだけエキサイティングな走りだったのに、トロトロ走っていたときと変わらないとは、もう、いったいどういう事なんだ?
ちなみに、本日の平均ペースが、5分55秒
最高ペースが、最後の1kmの5分。
骨盤の回転を意識し始めた時のペースが、5分45秒。
自転車を、追いかけた時は、5分30秒。
ドラマチックだったわりに、全く平凡な、これまでとなんら変わらない走りだったようです。
そんなはずはないと思うのですが、データが全てです。
もしかして、僕は走りながら、夢でもみているのだろうか?
暗中模索さんのフォーム、見たいです!
返信削除今度動画載せてください(^^)d
たまさん、
返信削除動画アップしておきました。数年前のですが・・・・
今のフォームの動画は撮れたらアップして比較したいですね。
しかし、左右バラバラですね。一歩一歩、微妙にフォームが違うとは・・・