2014年11月30日日曜日

ナンバ走り。試してみた。



早速、昨日、ナンバ走りを試してみました。


玄関先のスタートから意識します。

左足と一緒に左手を出して・・・

せーーのっ!!!


あっああっ!!


最初から、足が絡まってずっこけそうになります。


ふーーーーっ!!


結構、難しいんですねえ。


というか、隣近所の誰かに、見られていなかったか心配です。


キョロキョロ


よかったあ。大丈夫みたい。






ゆっくり、ゆっくり進んでみますが、これが、なかなか難しいです。


おっ、いい感じ!!

と思っていたら、いつの間にか、普段の走りに戻っていたり。


気を取り直して、再度、挑戦してみますが、またまた、ズッコケます。


おい、ちょっと、これやばいぞ!!


なあんて、真剣に挑戦していたら、いつの間にか、公園とは反対方向に向かって走って、いや歩いていました。


しかし、なんて自分は不器用なんだ!!

こんな事もできないなんて。



そう思いながら何度も何度も試してみますが、だめです。

走れません。


もう、ナンバ走は諦めようかと思いましたが、とりあえず、片側だけを意識するようにしました。

だって、左側に重心が移動した後、右側の足と手を前に持っていくのは、並々ならぬ筋力が必要ですから。


最初は、左側だけを意識して走ってみます。

すると、なんとか、走れるようになってきました。

とはいっても、右の足は、ほとんど前にでませんけど。

タッタッタッタ

というより、

ツーータッ。ツーータッ。ツーータッ。ツーータッ。

というリズムですかね。


それで、しばらく走ってみます。そして、今度は、右側です。


そうすると、少しずつコツみたいなのがわかってきました。



例えば、左足で着地した時、ナンバ走りだと、そこから更に左側に重心が乗り、着地した後に「ググッっ」て前に体重移動する感じなんですね。

つまり、着地した後にも、左側の骨盤が前に移動するイメージです。



通常の場合、左足が着地した瞬間に、もう右に腰をひねっているので、着地した後の体重移動は、限られています。

というか、ナンバ走りじゃない場合には、ブレーキがかかっているというのは、そういう意味なんでしょうね。



だいたい、僕も、かなり骨盤を意識して走っていると思ってましたが、これまでは、骨盤から先に動かして、次に足を動かしてました。


しかし、ナンバ走りだと、骨盤から動かして、次に足を動かしますが、もう一回骨盤を使って、体を前に移動させる感覚なのでしょうか?

骨盤を使うって、そういう意味だったのか・・・と今更ながら、めから鱗です。



で、その状態から、今度は、反対側の手と足を前に出さないといけないので、そこで、大腰筋を鍛える必要があるってことなんでしょうか?



なあんて、一人、ぎこちなく、不器用に移動しながら、考えてみました。




昨日は、20キロ程度、移動してみましたが、間違って池袋周辺を走ったのは、間違いでしたね。

周りを意識しすぎると、さらに、ぎこちなく、不器用な走りになってしまいます。





それでも、かなりなれてくると、僕も、少し走れるようになってきました。

まだ、片側の意識しかできませんけど。



着地した後に、さらに骨盤でワンプッシュする事で、なんだかストライドが少し伸びてきた感じです。

結構、楽に走っているはすなのに、さっきから、目の前の自転車とそう差が開いていません。


おおお。

これは、早くも、新しい走術を会得したのか?


と少し、ほくそえんでいましたが、


タッタッタ



自分では、そこそこのスピードかしら?って思っていたのに、その僕の横を軽く抜いていくアンちゃん。



やっぱし、そうたいしたスピードではなかったようです。

まあ、そう簡単に、進化するわけもないですよね。



かえって、少し調べてみましたが、こんなサイトを発見!!




究極の省エネランニング走法。ナンバ走り・ナンバの身体論を実践する。




それから、先日録画した千葉国際駅伝を見てみました。

だって、学生アンカーの鍋島梨奈選手の走りって、もしかしてナンバ走りに近いのかなっって気になっちゃいましたから。


鍋島選手の以前の走りは、見ていて違和感ないのに、千葉国際駅伝を見て違和感を感じるのは何故なんだろう。

彼女は、もしかして、走り方を変えたんじゃないだろうか?




そして、取り入れた走法が、このナンバ走り?



と思って、凝視してみました。

まあ、ナンバ走りっていうほどでもありませんけど、着地してから少し前方に体重移動してますね。



ちなみに、荻原選手。

彼女も、着地してからも骨盤を前に出していました。



なるほど。

そうでも、しないと、あれだけ体が小さいのに、あれだけ大きなストライドは確保できないわけなんだな。


やはり、僕が以前から疑問に思っていたように、体の使い方が、一流選手と僕とでは、大きく違うんだと認識しました。


そもそも、僕の走りは、普通と少し違うというか、無駄のある走りをしていたわけです。

このあたりを、もう少し極めていくと、楽にタイムが向上できる魔法みたいな物が、発見できるかもしれません。


ふっふっふっふ。


















2014年11月29日土曜日

足が速くなるマシン





昨日、保険の営業さんとカフェで会話しました。


なんだか、保険を見直してくれるっていうから、暇な時間に、外で会う事に。

これって、カード会社のサービスらしいです。


絶対、怪しい営業だと思うんですけどね。



実際、会話してみると、なんと、僕がほとんどしゃべってました。




先方は、営業のはずなんですが、話題の中心がランニング。


保険といったら、「健康」が話題になるじゃないですか?


そこで、


「何か運動してますか?」

みたいな会話から、そのまま、ランニング談義です。




先方は、ランニングをされているわけではありませんでしたが、まだ若いスポーツ青年。


以前は、サッカーの選手で、プロリーグの下部組織まで入ったことがあるという本格派でした。





だから、結構、いろんな質問してくるんですよ。



「そんな距離を走られていて、怪我しないんですか?」



とか、



「時速10キロって、結構なスピードじゃないですか?」



とか。




まあ、営業の側面もあるとは思いますけど、気を良くして、ドンドンしゃべりだす始末。



で、色々とたまっている知識を語っていたら、あっという間に1時間半。


保険の話題もそこそこに別れました。




その中で、彼が興味深いことを語っていましたね。


「足が速くなるマシン」


そんなマシンをテレビでみて、そのマシンを開発している東大の先生に直接電話して使わせてもらったらしいです。

中学生の時。


勇気あるなあ・・・




とっても良い教授で、1週間くらい、みっちり仕込まれたようです。

しかも、食事つきだったとか。



なんと、カールルイスの体の使い方をヒントに、そんなマシンを開発したんだとか。




実際やってみると、ハムストリングスを使って、後ろにけっていく力をつけたんだとか・・・



今、僕が実践開始したトレーニングと似てるじゃないですか!!






それで、その後、ネットで調べてみたんですよ。

本当にいるんですね。東大の教授で、そんなマシンを開発した人。




小林寛道名誉教授です。

このブログにも、そんな事が書いてありました。

http://blog.goo.ne.jp/mocha40/e/4d7148a479a10d64bef5d135b5e7fbc3



実際は、速く走るためには、大腰筋を使うみたいですけど。






そして、その大腰筋を鍛えるための方法として、ナンバ歩きが良いそうです。


なんば歩きって、小学生が卒業式なんかで緊張して、手と足の動きが同じになる、あれです。







しかし、そのナンバ歩きが、なんと、ランニングに良いらしいじゃないですか・・・


ためしにネットで「ナンバ走り」ってタイプしてみたんですよ。


すると。





ゲロゲロゲロ


いっぱいランニングにかかわる記事が出てくるじゃないですか!!




これは、エリマキトカゲに匹敵する、驚愕の事実です。

なにやら、このナンバ走りは、飛脚が長距離を走っていた、究極の省エネ走りだとか。





本当なんだろうか?


そういえば、先日、ご紹介した鍋島選手の走り。


ちょっと変だなあ・・・と思っていたんですが、このナンバ走りに近くないですか?



彼女の体の揺れが。

だから、彼女の上半身をテレビで見ていて違和感があったのかもしれません。





ということで、雨もやんだし、ナンバ走りでも実践してこよう。


まずは、公園で実践だあ。












初めてのフルマラソン 東京マラソン その4

浅草から折り返し、日本橋を過ぎたあたりで、お爺さんを置いて、先に進みます。

お爺さんとの友情はあきらめます。


さて、なんとか、今からでも4時間は切れないものか?

途中の給水所も無視して走ります。

おかげさまで、お腹が空くでもなく、普通通りに走れます。

前日迄のカーボローディングのおかげだろうか?

しかし、やはり、脚にきていたんですね。

快調に走っている感覚でも、スピードは全然上がりません。

そのうち、足の痛みでストライドが小さくなるのがわかります。

やはり、ネットでもサブ4は無理のようです。

こうなったら、ネットで4時間の一桁で、ゴールしたい。

目標をさらっと変更。


35キロ過ぎの給水で、初めて、走りながら気持ち良く飲み物を受取り、走りながらゴミ箱におけました。

そうです。いつもテレビでみている一流ランナーの給水所での光景。

これだよな、これ・・・こうでなくっちゃ。

そう思いながら佃大橋へ。

ここから先は、一度試走した道のり。

勝手知ったる道程です。

ここから頑張るぞ!!

しかしながら、36キロ過ぎにせっかくできたスペースも、まったく有効に使えなくなってしまいました。

今度は、足と脚が痛くて体が思うように動きません。

かなりペースが落ちました。

これまで、周りを抜いてきたのに、今は周りと同じスピードで走るようになってきました。

それはそれで、気持ち的には楽なのですが、こんなことで、100キロマラソン走れるのか?と一抹の不安が。

このまま、一度も「ハアハア」せずに、僕の東京マラソンは終わってしまうのか?

40キロ近く走っているのに、まだ、一度も走った感覚がありません。

不完全燃焼です。

ところが気持ちとは裏腹に、前にスペースがあるのに、まったく脚が進みません。

37キロ地点も過ぎました。

村上春樹的に言うと未踏の地。

感動するかと思いきや,なんて事はなく過ぎてしまいました。

こんな事でフルマラソンの感動が実感出来るのか?
なんだか一抹の不安が。



脚は大変ですが、お腹を含めた体は至って健康。このまま、ゴールまで持ちそうです。

エイドの食べ物も、一切、手をつけずに、ゴールしてしまいそう。

せっかくなので、話の種に何か食べなきゃ。


最後かも知れないと思い途中、レーズンを一握りつかんで取りました。

雨の中を進みます。重い足取りで。

すると、追い打ちをかけるように、またまた、突風。


帽子が飛ばされてしまいます。

おいおい,いい加減にしてくれ!


取りに行こうと立ち止まり振り返ります。


すると今回は、後ろを走っている親切なランナーの方に拾ってもらいました。

スイマセン。




豊洲を抜けると、脚が軽くなってきました。

少しずつ抜き始めます。

有明の場所で、どうやら古田選手を抜いたようです。 あれ?安田美砂子は一体いつ抜いたんだ?

最後は、全速で・・・と思いましたが、ハアハアすることなく、ゴール。

ネットで4時間11分。グロスで、4時間24分でした。

なんとか完走しましたが、結局、今回、一度もハアハアできませんでした。

そういう意味で、どこかに達成感が湧いてきません。

タイムより、ハアハアできなかった、不完全燃焼が大きいですね。


さて、今回、万を持して購入した秘密兵器。まったく役に立ちませんでした。というか足を引っ張ってばかり。

貢献できなかった秘密兵器

リストバンド:一度も汗をふかず
チェルシー:手もつけず。
アスリートソルト:手もつけず。
グリコの1粒300メートル:手もつけず。
カーボショッツ:ボトルが悲惨な目に。オシッコがかかって今後使えるのか?
帽子:2度吹き飛ばされる。他の人に多大な迷惑をかけると共に、大幅なタイムロス。
CX-W:おしっこで失敗。走りにどれだけ貢献したかは不明。
レース用シューズ:右足親指に痛みが。インソールのせいか?
ティッシュ:全く使わず。
1000円札:まったく使わず。
靴下:右足親指が負傷。少し厚めの靴下にすべし。


貢献した秘密兵器
いつも使う手袋:大活躍。

やはり、普段通りに準備して走ることが重要であると、今更ながら痛感させられました。

ぴーちさんの助言素直に聞いておけば・・・

初めてのフルマラソン 東京マラソン その3

そういえば、家族が応援していると言っていた、10キロ地点の救護場所の後方。 


目を皿にして探してみましたが、見つかりませんでした。 

大弾幕持参で来ている筈です。

前日、子供が作っていました。 

走りながら、「パパ」と書いてある弾幕を見て、それを持っている子供や奥さんの顔を次から次にチェックしますが、違います。

僕の家族ではありません。 

どこにも居ません。 

約束の場所は遠に過ぎ、既に、田町のNEC本社前。 

結局見つけられませんでした。 


通るのが予定より遅すぎたのでしょうか? 
まさか怒って帰ったわけではあるまいな!

それにしても、ランナーを掻き分けながら、沿道を見ながらと大変な作業です。 


なかなか、着いていくべき、適当なランナーもいません。 

ペースメーカーみたいなランナーがいれば、その後ろにくっついて走れば楽かな?と思いますが・・・ 


ようやく、前にスペースが出来て走れるようになったのは、銀座についてから。 


なぜか、多くのランナーが沿道側を走ってくれたため、道路の中央側にスペースが。 


僕はそこを走ります。 

今回初めて、気持ち良く走るような気分で。 


「パパ」 



聞きなれた声に振り返ります。

我が子です。 


ようやく見つけました。いや見つけられました。 

しかし、僕は道路の中央側。

本来は沿道側を走るように指示を受けていましたが、スペースの関係で、命令無視。 



手を振っただけで、先に行ってしまいました。 

「せっかく応援にきたのに・・・・」 

後から言われてしまいました。 


東国原さんなどは、沿道に挨拶しながら走っていたとのこと。 

そんな余裕を持って走れるって、凄い実力なんですね。 

確かに僕には余裕がありませんでした。 


このままでは、ネットで4時間をきれない。 

前半のスローペースを取り戻そうと気持ちに余裕がなく、少し焦っていました。 

スペースをみつけみつけ、銀座の街を走ります。 



銀座では、折り返しの速いランナー達が右側を走っています。 

このまま,反対側の車線に出てクルッと折り返せば気持ち良く走れるだろうな?


そう,いかがわしい事を考えていたら、谷川真理と思しき人が、これまた道の中央を走りながら、反対方向から走る僕の方に向かってくるではないですか? 

「な・・なんだ、なんだ」 

「す・・スイマセン。変な事を考えてました」

思わず誤ってしまうほどの驚き。

なんで自分に寄ってくるの・・・

知り合いでもないのに。 

とんだ人違いか? 

それとも何か、僕が反則でも? 



自分の下半身を確認しますが、至って正常。 

すると彼女は、僕の目の前を走っている人にタッチして、すぐ、反対側の車線の沿道側へ 


「アピールしなきゃアピール!!」みたいな事を叫びながら。 

意味不明。




なんだ、僕じゃなかったのか? 

まあ、そうだよな。


しかしビックリしたなあもう!! 




25キロの給水所も近づいてきました。 

心に余裕が出来てきたので、ここで、秘密兵器。カーボショッツ!! 

スタート前に御呪いをかけたので、オシッコなんか怖くない。 

ボトルをはずし思い切って口に含みます。 

それから、給水所で手渡してもらったスポーツドリンクを一飲み。 

よし。 

ボトルを元に収めようと思ったら、さあ大変。

ボトル留めが外れてしまいました。 


しまった。 


必至にボトル留めをショーツに留めようとします。 

しかし、はまりません。 


これはやばいぞ。 

左手には、カーボショッツのボトル。右手にはボトル留め。 


両手がふさがってしまいます。 


これで、風が強くなって帽子が飛ばされたら、対処できない。

そもそも、次から、どうやって給水に対処するのだ。 



もう捨てちゃおうかな?

いや、銀座で家族に手渡すか・・・それまで両手がふさがるのか? 

ますます焦ります。 

またまた、ボトル留めをズボンにはめてみます。 

なかなかはまりません。 

走りながらが無理なのか? 

立ち止まって、気持ちを落ち着かせてはめてみます。 

嵌まりません。 

時間が気になります。

諦めて、また走りだします。 


いや、絶対嵌まるはずだ。 

走りながら、嵌めてみます。 

嵌りません。 

最終的にまたまた、立ち止まり、深呼吸。 

今度はゆっくり嵌めてみます。 

わかりました、逆さまに嵌めようとしていました。
嵌まるはずがありません。 

ようやくボトルを納めて、走りだします。 

せっかく気分よく走っていたのにのかなりのタイムロス。 

スタート前のおしっこといい、今といい、こんな物付けて走るんじゃなかった。

今更ながら後悔の念が。 



そのころになると、また渋滞してきました。 

多くのランナーが、沿道から中央に戻ってきました。 

ちょっとズルをして、反対側の車線を走ってみますが、係の人に怒られます。 




雨も降ってきました。 

浅草を折り返すと、向かい風になります。 

ここからは、誰かについて行こう。 

誰についていくべきか、周りの人を物色しながら走ります。 

結構快調に外人さんが横を抜いていきました。 

おおっ。いい走りだ。 

こいついについて行こう。 

僕はピタッと後ろについて、暫く進みます。 

しかしながら、この外国人の兄ちゃん,すぐに立ち止まり、歩き始めました。 


どうやら、こんな調子で進んでいる人のようです。 

駄目だ。他に良い人はいないのか? 

できれば、このままゴールまで競い合いながら一緒にゴールして、友情を分かち合えるような・・・ 

そんな感動の物語を一緒に演出してくれる人はいないものか? 

とにかく、前のスペースがないので、うっとうしい。 

道の中央側を走りながら少しずつ抜いていると、後ろから 「ウォウォ」と怪物のような声が。 

前方の僕をクラクションで注意して、「どけどけ!」と伝えているようです。 

素直な僕は、早速彼に道を譲ります。 

どうやら60歳くらいのお爺さんです。 

ピッチはゆっくりですが、ストライドを大きめに、「ウォウォ」と叫びながら走っていきます。 
頭にはタオルを鉢巻き代わりにして。

後ろから見ると,なかなかいい脚をしています。

42キロ持ちこたえそうな脚です。


この人だ!! 

この人なら、回りを蹴散らしながら進んでくれる。 

僕は、このお爺さんについていく事にきめました。 

お爺さんも,見事に期待に応え,右に左に叫びながら、走ります。 

僕の為に、道を開けさせているような感じです。 

いいぞ、いいぞ。 

頑張れ爺さん!! 

ゴールの暁には、二人で友情を分かち合おうじゃないか!! 

しかし、ガーミンの時計を見ると、6分ペースから上がりません。 

このままでは、ネットで4時間は切れない。 

またまた、焦り始めて先を急ぎます。 

そのころになると、右足の親指が少しずつ痛くなり始めました。 そして、それをかばって走っていたため、これまで一度も痛くなったことがない、左脚のお尻の辺りに違和感が。 


これからという時に不安要素がでてきました。 
このままでは、キロ5分ペースで走らないと、ネットでもサブ4は達成できません。 

大丈夫か?

初めてのフルマラソン 東京マラソン その2




花火がなりました。


どうやらスタートしたみたいです。

スタート地点から遥かに遠い『J』地点では,何度かランナー達が拍手をして気分を盛り上げてますが,僕の気分はいたってブルー。


拍手できないのです。


片手にはオシッコの入った携帯トイレ。もう一方の手には空のペットボトル。


早く始末がしたくて,仕方がありません。

人混みを掻き分け,少しずつ端の方に移動します。

こんなもの速く捨てたい!!!

カッパも捨てようか迷いましたが結構寒い。

家を出る時,再度読んだ筑波大学の鍋倉さんの本

寒さ対策のポイントみたいな場所に書かれていた事。

カッパをゴール直前まで着て走り寒さを凌いで良いタイムで走れたとの事


ふと思い出しカッパは暫く着て走る事に。

さすがにスタートしてから,『J』の団体も動き始めました。

ゆっくり歩きます。


ごみ箱はないものか?


ラッキーな事に,スタート地点の手前にごみ袋を持ったボランティアのおじさん。


お願いして捨てさせて頂きました。



さあ両手が空いたぞ。



それからカーボショッツの口を付ける場所を何度も何度も手で擦ります。


汚くない。汚くない。


おまじないをかけます。

そして,最後の仕上げ。


勇気を振り絞ります。

ええいっ!!


ボトルに思いきって口をつけて少し飲んでみました。


や・・やった!!

これで,おまじない完了。
後半はこの秘密兵器に賭けるしかないのだ!!


その時は,このボトルで再度失敗をするとは想像もしていませんでした。



後方の『J』とは言え,スタートダッシュは凄まじい物があります。


ガーミンをみたら最初の500メートルのペースは4分40秒。


少し早いかな?と思いましたが直ぐに杞憂に終わりました。


徐々に周りのペースが落ちてきます。


まあいいや。最初の5キロはウォーミングアップ。

そうは言っても5分代はキープしたい。


少しずつ抜いて行くしかありません。


しかし,これが一苦労。


スペースを見つけて抜いたと思ったら,直ぐに壁。
また壁。


そして壁。


この辺りのランナーはファンランも多いので沿道の観客に答える人も多い。


だからまっすぐ進むわけでもなく右に左に動くランナーも結構います。


走りながら,結構いらついてきました。

イライラ・・・

特に給水所での混雑は大変な物。

今考えると全部の給水所に立ち寄る必要は無かっと後悔してます。

事実25キロを過ぎてからは,かなり給水所を無視して走りましたし。

しかし初めてのフルマラソン。


読む本には全ての給水所に立ち寄って無理にでも水分を補給せよ!と書いてあるじゃないですか。

素直な僕は,全てに立ち寄り水分を補給しようと思いました。

しかし大渋滞の中,控えめな僕は,いつもトロトロしてしまいます。

『頑張って下さい。』

ボランティアの方々の笑顔には,かなり癒されますが,かなりの時間給水所で立ち往生。

気を取り直してレースに戻ります。

相変わらずイライラ状態は続きます。


それでも,スペースを見つけては右に左に動き,少しずつ前へ。


予想もしなかった左右の動きに早くも右足の親指の先に違和感がでてきました。


まだ10キロも走ってないのに。


ここは,山登りをする時,いつも爪に血が固まってしまう場所。


昔購入したNIKEのシューズを初めて穿いて走った時,痛くなり歩いてしまった問題の場所でもあります。


これまで一年問題無かったのに・・・・


やはりレース用シューズのスカイセンサーを選択したことは間違いだったのか?


少し不安にはなりましたが,まだ違和感がある程度なので,そのまま進みます。


すると,日比谷公園でいきなりの突風!!!



EXPOで購入した帽子が後方へ飛ばされてしまいました。

しまった!


取りに戻ろうかどうしようか?



『2100円』


直ぐに思い浮かぶ帽子の値段


それに後半雨で帽子があれば・・・と後悔するかもしれない。


思いたって,折り返し帽子を拾いに戻りました。

多分周りに大迷惑。


スイマセン。



こんな感じで僕の初めてのフルマラソン,東京マラソンの前半が過ぎて行きました。

2014年11月28日金曜日

初めてのフルマラソン 東京マラソン その1


2008年に走り始めて、約1年。

これは、初めてフルマラソンを完走したときの話になります。

フルマラソン前に、揃えた秘密兵器の数々。


 http://blogs.yahoo.co.jp/mosaku_anchu/30645017.html



しかし、秘密兵器が功を奏すことはありませんでした。

残念ながら、目標のサブ4には届きませんでしたが、それでも見事に完走できたのは、今思えば、日頃のトレーニングの成果だと思います。

以下は、当時のブログの抜粋です。

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先程,速報で秘密兵器がことごとく失敗したと申しましたが,いかに失敗したかを刻鮮明にレポートしたいと思います。


これを読まれた皆様が少しでも,僕と同じ失敗をしないように。


僕の出発点は『J』

ほぼ最後方です。荷物を預けて出発点に向かいます。


僕の予定では大江戸線の都庁前の駅でトイレに行き,全てを調えて出発点に行く予定でした。


ところが,駅のトイレは使用禁止状態。

何故??



いきなり予定が狂います。


だから出発点に向かう僕は,まだオシッコをしていない状態。


仮設トイレは,凄い混みようです。


どうせ僕の出発点は新宿の外れ。Jという地点。先に出発点に向かって歩きます。


まだスタートまで30分以上もあるのに既に多くの人が並ん出ます。


でもオシッコくらい済ませて走らなければ。

途中でオモラシしてテレビにでも映された日にはたまったもんじゃない。


出発点の丁度横に公園があります。


公園の仮設トイレもありますが,勿論行列が凄いです。

ふふふ。
僕には秘密兵器があります。


携帯トイレです。


何処か場所を確保して携帯トイレを使用しよう。


そう心に決めました。


すると,スルスルと僕の横をお兄さんが通ります。


そのまま壁に向かって立ちション。


良いヒントを得ました。


彼が立ち去った後,同じ場所に僕も行き携帯トイレを使用します。

さすがに立ちションはしません。僕の場合。

先程のお兄さんとは民度が違うのです。

さすがに携帯トイレの実践体験はないものの,使い方はわかります。


携帯トイレに向かって用を足します。

と・・ところが,例のタイツ,つまりCW-Xが余りにキツく,オシッコの出がよくありません。

ゴムで止められてる感覚です。

この状況を打破するため携帯トイレを左手で抱えたままタイツを下ろしてみます。


尿道の邪魔をしないように。


すると,どうでしょう。方向が変わってしまい,肝心な物が携帯トイレから外に漏れ始めました。

ジョゴジョゴ


ヤバイヤバイ。


黄色い液体が外に漏れ始めまたのです。


慌てて,タイツを動かします。方向転換です。


なんとか外に漏れる液体を止めなければなりません。

自分の指にも危険が・・・


す・・すると,

ボトッ


短パンに引っ掛けていたカーボショッツのボトルが目の前に落ちてしまいました。


オシッコの中に。


しかも前の人が立ちションした丁度真上。


えーっ。


慌ててカーボショッツのボトルを拾います。


すると黄色い液体が手に・・・・


最悪です。


一応事は済ませましたが,このままではカーボショッツのボトルが使えません。


その後余ったペットボトルの水で手とカーボショッツのボトルを必死に洗いました。


なんで,こんな事になるんだよ~~!

最悪


走り始める前から完全なるブルー。

手とカーボショッツのボトルを洗い終えてスタート地点に戻ります。


そんな事をしていたら最後方の『J』の中でも,スッカリ後方になってしまいました。


しかも手には,黄色く色づいた携帯トイレの袋。


何処かに速く捨てたいがごみ箱は見つからない。


こんな物を握ってスタート地点のテレビに映るわけには・・・


つづく