2015年8月24日月曜日
24時間マラソンで思ったこと
24時間マラソンには、色んな意見があります。
特に、走っているランナーからすると、
「100キロを24時間、しかもギャラをもらって走って、その上に、あのサポート体制。感動するレベルじゃないよね!」
みたいな。
確かに、24時間もあれば100キロを余裕をもって移動できるかと思いますよね。
だから、あんまり興味ありませんでした。
ところが、宮ケ瀬で開かれた24時間リレーマラソンから帰宅して、シャワーを浴びてビール飲んで、お昼寝モードに入りながらTWITTERをチェックすると・・・
なんと、
あのDAIGOが、僕のジョギングコースに侵入してくるらしいじゃないですかっ!!
これは、いけません。
慌てて、ランニングウェアに着替えて、飛び出していきました。
いつものコースに出ると、もう、そこはいつものジョギングコースではありません。
沿道のどこかしこに、多くの人がいます。
携帯を片手に、何かを待っている状態です。
そう、皆さん、DAIGOの登場を待っているのです。
普段、僕が走っても、まったく見向きもしない人たちが、沿道に出てきています。
そんな中を走るわけです。
僕が!!
否応がなしに、注目されます。
「えっ?」
という顔で。
普段は、ランナーなんて興味ない人たちなんだろうなあ・・・
そう思いながら、軽やかに進んでいきます。
そう、できるだけ軽やかに進んでいるように見せるのは、なんだか重要なことのように思えてきます。
だって、きっとDAIGOは、死んだように走っているんでしょう?
そんなランナーと一緒にされては困ります。
24時間リレーマラソンで走ってきたばかりの僕には、少しだけの、ランナーとしてのプライドはあるのです。
しかし、こんなに、多くの人がこのジョギングコースの沿道で声援を送るなんて、まったく普段からは想像もできません。
ようし、このまま、DAIGOに遭遇したら、一緒にジョギングしてみようかしら?
なんて、思いましたが、それどころではありません。
前方から、DAIGOの前を露払いしながら大きな塊が移動してきます。
当然、彼らが完全に移動するまで、歩道の脇で立ち止まって、待つしかありません。
そして、現れたDAIGO.
歩いていました。
まあ、100キロ近くも移動してるんです。
疲労がたまって、あんな走りになっても、なんの違和感もありません。
当然、周りの声援に応えることもできないみたいです。
これは、DAIGOちゃんの愛想が悪いわけではありません。
もう、きっとそれどころじゃないんです。
その証拠に、横断歩道で暫く立ち止まって、それから出発する時は、後方の人に向かった、大きく手を上げていましたから。
声援にこたえる気持ちはあるんだろうなって思います。
そうそう、歩いて移動かと思ってましたが、あれは、たまたま、上り坂だったからですね。
平坦な場所では、8分ペース位で移動してました。
なんでわかるかって?
DAIGOが過ぎ去ったあと、暫く走っていて道路の反対側を折り返したからです。
すると、きっちと走ってました。
初めて、100キロを完走した野辺山を思うと、この時点で、8分ペースでも、かなり凄いことだとは思います。
そう、色々言われるかもしれませんが、ランナーはランナーです。
頑張って走っていることには変わりありません。
頑張れ!!
ゴールの9時までに、まだ4時間半も残されています。
そして、ここから武道館までは、13キロ位です。
普通に走れば1時間半くらいかと思います。
その倍としても、このままでは7時半には、武道館じゃないの?
って思いましたが、休憩が半端ないみたいです。
2、3キロ移動しては、かなりの休憩を取っている様子です。
もう、これは、エンディングに合わせる為の演出です。
そんなところが、この番組が、批判される一つの要因でもあるんでしょうね。
でも、普段僕が走っても、沿道に出る事さえしてくれない皆様方が、ランナーに触れる機会を与えるってことだけでも、良いことかもしれません。
そう思いながら、帰宅して、再度ビールの美味に酔っていました。
すると、テレビを見ていた、息子が心配します。
DAIGOは、時間内に完走できるかって?
「完走できるに決まってじゃないか!!」
「だって、もう大分前に、ここを通過してるんだから・・・・」
「まあ、テレビだから仕方ないね。みんな、そんな演出にだまされるんだよ。」
「普段走った事があれば、そんな嘘はすぐに見破れるようになるんだけどね」
「テレビって、そんな、なんにも知らない人をだましてるんだって事、覚えておきなさい」
「こういうのをプロパガンダって、言うんだよ」
なあんて、親父の権限を使って、女子バレーから24時間テレビにチャネルを切替えようとしている息子を説き伏せました。
もちろん、僕の狙いは、世界陸上!!
「だって、知ってるか?」
「織田さんによるとだな・・・」
「織田さんだよ。織田裕二」
「その織田さんの話では」
「なんだか、"今晩の100メートル決勝は、ボルトとガトリンの一騎打ちだけじゃないみたい。あのタイソンゲイとパウエルも決勝に進出だって。だいたい、そんな彼らが同じトラックで戦うことは、これまでになかったこと”らしいよ。」
「”その歴史の瞬間を見逃すな”なあんて言ってるから、絶対みなきゃ・・」
そう言いながら、チャンネルを世界陸上に変える僕。
えっ?
でも、これって、
これって、DAIGOが間に合うかどうかの演出に踊らされているのと同じレベルじゃないのかしら?
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