2016年1月13日水曜日

陸上女子ウェアの境目







これを見てください。



なんという恰好でしょうか?


陸上って、こんなセクシーなウェアなんですね。


ところが、これが長距離になると・・・





いや、これはこれで素敵なんですけどね。



マラソンになると、こんなのも走ってますから・・・


同じ陸上競技なのに、どうしてここまで差がでるのでしょうか?



昨夜、これが原因で眠れませんでした。




まあ、一流選手の場合のマラソンは、こんな感じですかね?



しかし、ちょっと差がありすぎじゃ、ありませんか?






いったい、その境目はどこなのか・・・・?


夜中、思い立って調べてみました。

いろいろと、動画で確認してみたんです。




これは、山梨インターハイ陸上2014 女子800m決勝です。





皆さん、なんとなく、セクシー路線のウェアじゃないですか!!高校生ですよ。

これが、1500mになると混じってきます。短パン娘。


ということは、ここが、短距離、中距離と長距離選手の交わるところなんでしょうか?


つまり、短距離・中距離からの選手は、限りなく露出の高いウェアで、長距離からの選手は、駅伝でもみかける短パン姿で登場してくるようです。
それは、1500m競争なんです。

そう考えると、俄然1500m競争に興味が出てきました。



しかし、1500メートルでは露出的なウェアだった、倉岡奈々選手も都道府県対抗駅伝では、普通の短パンになるから不思議です。






まあ、よく考えたら、これは、鹿児島県のユニフォームなんで、仕方なく着せられているんでしょうね。


だから、インターハイでは、勝った鷲見選手に、駅伝では負けてしまうような、思いもよらない結果になってしまうのかもしれません。


残念です。



とにかく、考察の結果は下記です。

  • 露出の高いウェアと、そうでないウェアの境は1500m競争。
  • 中距離の選手が、長距離に参加すると、露出の低いウェアを着せられるはめになる。その結果、成績がふるわないかどうかは、今後の研究が待たれる。
  • 今後は、女子の陸上選手は、中距離から育てていけば、もしかしたら、駅伝のウェアやマラソンのウェアの露出も高くなるかもしれない。


これで、少し、おちついたので、漸く眠りにつくことができました。













2015年10月21日水曜日

皇居でビルドアップー背後霊に追われて・・・



昼間から皇居を走ってきました。

今朝は、早朝から仕事をしていたんで、途中で息抜き。


最初は、お昼休み時に皇居3周を考えていましたが、次々と仕事が入り、押しにおされて、結局皇居2周しかできませんでした。


それでも、5分ペースで10kを目標に走り始めたんですが、終わって見ると、1周目は24分30秒、2周目は23分でした。


悪いタイムじゃないじゃない?

あきらかに5分ペースよりいいじゃないか!!





なんて思いますが、結構必死に走った感があるので、なんとも・・・です。

これで、それだけ・・・みたいな感じな訳です。






特に2周目。


最初から二人ほど抜いたんですが、どうも、そのうちの一人が、僕の後方にピタリって貼り付いてきるじゃないですか。


後方から、足音が、パタパタとするので、わかります。

しかも、僕と違って余裕の走りです。


なんと、聞こえてくるのは、足音だけです。


まったく呼吸をしていないかの如く、静かです。

とにかく、息使いが違います。




一方の僕。


まるで、呼吸の音を周りに振りまきながら走っているわけです。



もう、ガソリン車と電気自動車の差みたいです。

うーん、だったら、僕を軽く抜いて、先に言ってくれればいいのに・・・




なんて思いますが、

嫌がらせのように、後方にピタッとくっついたままです。

やめてくれ!!

いったい、僕が、あんたに、どんな悪い事をしたっていうんだ?

えっ、もしかして、抜かれたことを怒ってるの?

だったら、謝ります。

謝りますから、どうか、先に行ってくれませんか?

勘弁してくださいな・・・・





そんな独り言を思い浮かべながら走っているわけです。




それでも、足音は、消えません。

しつこいなあ・・・





いやいや。ちょっと考え方を変えてみようじゃないか!!


もしかしたら、これは神様がくれた試練なのかもしれません。


そうです。

これは、僕にとっての、練習なんです。


最近、ストライドも少しは大きくなったので、スピードも出るようになった気がしています。

だから、神様が、僕にわざわざ与えてくれた試練に違いありません。




ここで、どーんと好記録を出して、

「練習でも、この記録なんで、大会だと!!」

なんていう、自信を与えてくれるに違いありません。


とにかく、苦しいですが、後方にランナーがピタッとついているので、こちらも全く、気が抜けません。




とにかく、最後まで気を抜かないことだ。

そこで、僕は、またひとつ成長するんだ!!





とは、いうものの、気持ちの良いものではありません。


まるで背後霊です。


この背後霊さん。


やはり、途中で、僕を抜いて置き去りにしてくれないものか?



それか、例えば、彼のゴールが途中にあってくれないか?



彼のゴールまでいけば、もしかしたら、この背後霊から解放されるかもしれません。

そんなことに、ならないのだろうか・・・




ところが、半蔵門を過ぎてもついてきます。


桜田門手前も、彼のゴールではないようです。



どうやら、大手町の僕のゴールまで、この背後霊につきまとわれる可能性が高くなってきました。

もう、そうなったら、最後の400メートルは全速力で、振り切るだけです。

ぶっちぎりだぜ!!




しかし、この息使いの差。

ぶっちぎるどころか、ぶっちぎられるんじゃないかしら?


そう思った瞬間、その時のために、余力を少しだけ残しておかないと・・・・









その瞬間です。

そう、あれは、桜田門を過ぎた辺りです。


僕が、軽く飛び出して、僕を軽く抜いていきました。


しかも、相変わらず余裕の走りです。

まるで、鼻歌を歌っているかのような走りです。




なんてこった!!

こっちは、必死に走っているのに・・・・



もしかしたら、彼は、ビルドアップをして、このまま、次の周に突入なのか?

うーん、見せつけてくれるぜ!!


なあんて思ってましたが・・・、そのランナー。

内堀通りで、ゴールされました・・・・




な・・なんだ。

背後霊は、背後霊で、余裕のある走りにしか見えませんでしたが、もしかして、結構必死に走っていたのかもしれません。

だとすると、僕のおかげで、実は、彼にとって良い練習ができたのかもしれません。





じゃ、なかったら、最後だけ僕を追い抜いてゴールするってありえないでしょう。


まあ、故障明けで、少し軽めのジョグをして、最後の200メートルだけ少しアップされたのかもしれません。


いずれにしても、僕は、ようやく背後霊から解放されて、残り500メートルを必至に走りました。


そして、ゴール。

この1周は22分くらいかな?

なんて思ってましたが、オフィスに戻って計算してみると、23分。


なんやねん!!

結構必死に走ったはずなのに。



あれで、何度、少しスピードを落とそうか・・・なんて悩んたんだよな。


それでも、我慢して走った結果が、23分。オフィスからの11KMが平均4分51秒。


良く頑張ったんだけどなあ・・・・



なんだか後味が悪いなあ・・・・




2015年9月9日水曜日

北海道マラソンを走って来ました。その2

北海道から戻って来て、録画しておいた北海道マラソンをみたんですけど。


驚きました。


なんと、トップのランナーは、エイドで何にも食べないんですね。


まあ、考えたら、マラソン中継で、エイドで食事を貪る一流ランナーなんて見た事ないですから。


だとしたら、可哀想です。


だって、北海道マラソンのエイドで食べたスイカ。

美味しかったんですもの。


バナナも頂きましたけど、スイカは甘かったなあ。


故郷の宮崎の今年のスイカは、天候のせいか甘くなかったので、とても美味しく頂きました。


宮崎のスイカっていっても、実家の庭の奴なんで、市場のスイカの状況は、よくわかりませんけど。


スポンジは、一流ランナーも使い放題でしたたね。

逆に、あのスペシャルドリンクってのが、怪しいですね。


だって、トップランナーと言っても、見るからに、僕の走りと、そう違わない感じなんですけど、なんで、僕は、2時間も遅れてゴールするんでしょうか?


ピッチは同じだし、別段、一流ランナーだといっても、必死に走っているようには見えません。


おかしいなあ。


あれは、もしかしたら、スペシャルドリンクのおかげ?

そういえば、マラソン中継で、給水に失敗しました!ってアナウンサーが興奮して喋ったりしてませんか?

あれ、スペシャルドリンクを飲まなかったら、走れないってことなんですかね?速く。

スペシャルドリンクが飲めなかったばっかりに失速するんだったら、ますます怪しいなぁ。


あれ、僕が呑んだら、どれ位のスピードがでるんだろうか?


なあんて、空想してしまいました。


つづく

2015年9月7日月曜日

北海道マラソンを走ってきました。

北海道マラソンを、走ってきました。

夏だからでしょうか?


ここんとこ、走っても7分半のペースでヒィヒィ言ってます。僕。


そして、ウルトラを始めてからです。

「ちょっと歩いちゃう?」君が、度々登場するようになってきたのは。


以前だったら、走っていて苦しくても、結構我慢できた様に思うんですけどね。


単なる錯覚かも、わかりませんけど。


おまけに、考えたら、8月に入って20キロを走った事は無いかもしれません。

(これは、記憶違いで、後から調べてみると、2回程あったんですけど。)


要するに、だいたい、僕は、暑さに弱い訳です。


夏にフルマラソンなんて自殺行為です。


おまけに、体重が4キロ以上も増えてます。

つまり、今回の北海道マラソン。


完走という目標を引っさげて臨みました。

いや、単なる完走ではありません。


3年前に10キロ過ぎで膝を痛めて、パトカーから逃げるように走った、あの走りは越えたい。

なんとしてでも、余裕を持ってゴールしたい。


ですから、普通にジョギングして、4時間半を切ろう!


もう、最初から、そんな目標です。


ですから、前日から酒を浴び、何時もの週末のランニングの様に、気楽な気分でスタート地点に到着しました。

ところがです。

走り出すと、予想外のペースで走ってます。


ガーミンを確認すると、ここ数キロは、5分を切るペースです。


嘘だろ。


いやいや、こんなペースが続くはずがありません。


まあ、前の週に参戦した宮ヶ瀬のリレーマラソンは、1.8キロの周回コースを皆で手分けして走ったわけです。


1.8kmなんで、遅い僕でも、平均、4分半のペースで走れます。


だからでしょうか?


少し身体がスピードに慣れただけかもしれません。

ここんとこ走っていて、分かってます。


こんなペースで最後迄持つ訳がないと。

それより、僕には仕事があります。

6キロぐらいの所に、知り合いの知り合いのお母様が待っているらしいです。

FACEBOOKで、北海道マラソンを走ると伝えたら、そんな指令が飛んできてしまいました。

知り合いの知り合いなんで、それが誰だかサッパリわかりませんが、とりあえず、そのお母様を見つけて挨拶して写真におさめる事。


これが、僕の使命です。


まあ、丁度いいです。

このまま走るだけでは、面白くありませんし、休憩する良い理由です。


程なくして、そのお母様の団体を見つけました。


早速ご挨拶。

最初は

「あんた誰?」


って怪訝な顔をされましたが、知り合いの名前を出しすと、のってきてくれました。


証拠に記念撮影!

よし。まず任務終了。


次の目的は、今回、参戦されている吉田香織選手を、折返し過ぎで応援する事です。

そんな気楽な気分で走っていましたが、10キロの地点では結構なスピードです。


これは、不味い!


何が不味いかって?


このまま走って、後半ペースが遅くなって、きっとサブフォーギリギリをさまよいそうです。

そうなると、4時間の亡霊に追いかけられて、気分良く走れる気がしません。

おまけに、最近の僕の走りから考えると、きっと少し頑張り過ぎてしまい、バテバテになって、ゴールどころではないかもしれません。


ここは、やはり、4時間半の目標を徹底しないと。


きっと後半死んでしまいます。

少しペースを自重しましたが、15キロで1時間20分。


ほら、見事にヤバいペースだ。


このペースだと、30キロで2時間50分位だろ。


すると、4時間ギリギリのペースに違いありません。


4時間の亡霊が、もうそこに待ち受けています。



それだけは避けたい。


しかし、僕が、これ以上に速く走れる筈もありません。


こうなったら、目標時間を4時間10分にしよう!


4時間10分なら、結構落ち着いて走れそうな気がします。

つづく

2015年8月24日月曜日

24時間マラソンで思ったこと



24時間マラソンには、色んな意見があります。



特に、走っているランナーからすると、



「100キロを24時間、しかもギャラをもらって走って、その上に、あのサポート体制。感動するレベルじゃないよね!」

みたいな。


確かに、24時間もあれば100キロを余裕をもって移動できるかと思いますよね。



だから、あんまり興味ありませんでした。



ところが、宮ケ瀬で開かれた24時間リレーマラソンから帰宅して、シャワーを浴びてビール飲んで、お昼寝モードに入りながらTWITTERをチェックすると・・・


なんと、

あのDAIGOが、僕のジョギングコースに侵入してくるらしいじゃないですかっ!!




これは、いけません。

慌てて、ランニングウェアに着替えて、飛び出していきました。



いつものコースに出ると、もう、そこはいつものジョギングコースではありません。


沿道のどこかしこに、多くの人がいます。


携帯を片手に、何かを待っている状態です。



そう、皆さん、DAIGOの登場を待っているのです。



普段、僕が走っても、まったく見向きもしない人たちが、沿道に出てきています。




そんな中を走るわけです。


僕が!!



否応がなしに、注目されます。

「えっ?」

という顔で。




普段は、ランナーなんて興味ない人たちなんだろうなあ・・・

そう思いながら、軽やかに進んでいきます。

そう、できるだけ軽やかに進んでいるように見せるのは、なんだか重要なことのように思えてきます。


だって、きっとDAIGOは、死んだように走っているんでしょう?

そんなランナーと一緒にされては困ります。

24時間リレーマラソンで走ってきたばかりの僕には、少しだけの、ランナーとしてのプライドはあるのです。



しかし、こんなに、多くの人がこのジョギングコースの沿道で声援を送るなんて、まったく普段からは想像もできません。




ようし、このまま、DAIGOに遭遇したら、一緒にジョギングしてみようかしら?


なんて、思いましたが、それどころではありません。




前方から、DAIGOの前を露払いしながら大きな塊が移動してきます。

当然、彼らが完全に移動するまで、歩道の脇で立ち止まって、待つしかありません。


そして、現れたDAIGO.

歩いていました。


まあ、100キロ近くも移動してるんです。


疲労がたまって、あんな走りになっても、なんの違和感もありません。

当然、周りの声援に応えることもできないみたいです。


これは、DAIGOちゃんの愛想が悪いわけではありません。

もう、きっとそれどころじゃないんです。



その証拠に、横断歩道で暫く立ち止まって、それから出発する時は、後方の人に向かった、大きく手を上げていましたから。

声援にこたえる気持ちはあるんだろうなって思います。


そうそう、歩いて移動かと思ってましたが、あれは、たまたま、上り坂だったからですね。

平坦な場所では、8分ペース位で移動してました。

なんでわかるかって?

DAIGOが過ぎ去ったあと、暫く走っていて道路の反対側を折り返したからです。

すると、きっちと走ってました。



初めて、100キロを完走した野辺山を思うと、この時点で、8分ペースでも、かなり凄いことだとは思います。


そう、色々言われるかもしれませんが、ランナーはランナーです。

頑張って走っていることには変わりありません。

頑張れ!!





ゴールの9時までに、まだ4時間半も残されています。

そして、ここから武道館までは、13キロ位です。

普通に走れば1時間半くらいかと思います。


その倍としても、このままでは7時半には、武道館じゃないの?


って思いましたが、休憩が半端ないみたいです。

2、3キロ移動しては、かなりの休憩を取っている様子です。




もう、これは、エンディングに合わせる為の演出です。

そんなところが、この番組が、批判される一つの要因でもあるんでしょうね。



でも、普段僕が走っても、沿道に出る事さえしてくれない皆様方が、ランナーに触れる機会を与えるってことだけでも、良いことかもしれません。








そう思いながら、帰宅して、再度ビールの美味に酔っていました。




すると、テレビを見ていた、息子が心配します。

DAIGOは、時間内に完走できるかって?


「完走できるに決まってじゃないか!!」


「だって、もう大分前に、ここを通過してるんだから・・・・」


「まあ、テレビだから仕方ないね。みんな、そんな演出にだまされるんだよ。」


「普段走った事があれば、そんな嘘はすぐに見破れるようになるんだけどね」



「テレビって、そんな、なんにも知らない人をだましてるんだって事、覚えておきなさい」


「こういうのをプロパガンダって、言うんだよ」




なあんて、親父の権限を使って、女子バレーから24時間テレビにチャネルを切替えようとしている息子を説き伏せました。




もちろん、僕の狙いは、世界陸上!!


「だって、知ってるか?」

「織田さんによるとだな・・・」

「織田さんだよ。織田裕二」



「その織田さんの話では」



「なんだか、"今晩の100メートル決勝は、ボルトとガトリンの一騎打ちだけじゃないみたい。あのタイソンゲイとパウエルも決勝に進出だって。だいたい、そんな彼らが同じトラックで戦うことは、これまでになかったこと”らしいよ。」



「”その歴史の瞬間を見逃すな”なあんて言ってるから、絶対みなきゃ・・」



そう言いながら、チャンネルを世界陸上に変える僕。





えっ?

でも、これって、


これって、DAIGOが間に合うかどうかの演出に踊らされているのと同じレベルじゃないのかしら?





2015年7月7日火曜日

野辺山ウルトラマラソン その7




野辺山のコースは、記憶によると、確か20km辺りまで、上って、あとは50㎞まで下りだったはずです。

で、20㎞に到達したのが、確か2時間半。




そう考えると、40㎞は、なんだか4時間半で行けそうな気がします。

だって下りでしょう?


昨年は、42キロ地点は5時間以上かかってました。




もう、これは確実に昨年より大幅に記録更新です。




下り坂も、脚を傷めないように慎重に走ります。

昨年は、ここを下るときに膝にきたんですよね。


ところが、好調です。



気持ちよく下れます。

もう、これは4時間半は間違いない・・・と思っていたら、上り坂が。

あれっ? 20km以降に上り坂ってあったっけ?


あったとしても、大した坂ではないはずです。

だって、基本下りのはず・・・




なんですけど、いつまでたっても上ってます?

あれあれあれ?

野辺山って、最近の地震で地形が変わったりしたんだろうか?




いや、そんなはずはありません ・・・



しかし、なんだか下りだけと思っていましたが、予想外に上りが多いです。



そうか・・・去年は、この辺りは、脚が痛くて、下りがきつかったんだよな。

逆に上りは、速足で歩いて、結構前のランナーを捕まえながら歩いていたような。

そんな記憶がよみがえってきました。




だから、あんまり上り坂の意識がなかったのかもしれません。



うーん、人間の記憶なんて、全くあてになりませんな。

それどころか、まだ35キロというのに、4時間半を回ってしまいました。




4時間半でフルマラソンの地点に到達するはずが、とんだ計算違いです。

カミさんには、9時半に行くから…なんて伝えておきましたが、それどころではありません。

こりゃ、大変だ!!


や・・やばいぞ。

昨年より、遅いかもしれない。



そうだよな。

昨年、完走出来なかったって会話していたカップルにも置いて行かれているザマです。

くそう。




下り終わって、50キロを過ぎると、暑さとの戦いが待ってます。

それから、また、急激な上り坂。

そして昨年、悲鳴をあげながら走った急激な下り。

最後の10kmも、上りです・・・


こ、これは完走できないかも・・・・


そんな一抹の不安に襲われます。

しかし、前に進むしかありません。



案の定、下りが増えてきました。

すると、下りは、昨年と違って、かなり順調に走れてます。

40km通過が、丁度5時間。

42km地点は、5時間10分は切ってました。



なんだか、その時点で、昨年と同じようなタイムにまで、挽回できたような・・

まだ、あきらめるのは早すぎます。


つづく







2015年6月23日火曜日

2015 野辺山ウルトラ 再び  その6 (久しぶりに更新)



5キロを通過した時間が、確か28分台でした。


後方からスタートしたので、スタートに4,5分かかったとしたら、とてつもないスピードです。


良く覚えていないんですが、昨年は、多分最初は6分半ペースだったように思います。

それを考えると、確実に去年より速いはずです。


これは、絶対、間違いありません。




しかし、去年は踏切で立ち止まりましたが、今年はなんと電車が通った後を僕が通過したわけです。

どういうことなんでしょう?


電車の時間も、野辺山のスタート時間もほぼ同じはずです。




いや、今年の僕の今走り。昨年より、絶対速いはずだ。


だとすれば、また、すぐに次の電車が現れるはずです。

その時間の電車こそ、僕が昨年立ち止まらされた時間の電車のはずです。




踏切を難なく超え、線路の横を暫く走りながら祈ります。



電車、来てくれないかなあ・・・

来てくれれば、去年より先に進んでいる確実な証拠になります。


絶対、去年より速いはずなんだけどなあ・・・




しかし、電車はなかなか現れてくれません。




やっぱおかしいよなあ・・・


という事は、どう考えても、去年より遅いんじゃないかしら。

突然、不安に掻き立てられてきました。




去年は、とにかくギリギリでゴールしたわけです。

このままじゃ、去年より遅くて、へたすると制限時間内にゴールできないかもしれない・・・

そんな不安が、まだ5キロちょっとしか走っていないのに湧いてきました。


もし、そうだとすると、これはやばいぞ・・・




暫くすると上りが始まりましたが、少し頑張って走ります。

だいたい、去年は、こんなところで記念撮影なんてしていたからなあ・・・



今年の僕は違います。前しか見てません。

真剣に走っています。





するとどうでしょう、

10キロの通過時間が、60分とちょっとでした。


こ・・・これは凄いんじゃないかしら?去年と比較して。

このままいくと、42キロ地点を4時間半で余裕で通過できるかもしれません。


僕の心にも、少し、余裕が出てきました。



確か上りは20キロまでだったような。

最高地点に2時間半で辿りつけば、暫くは下りだったと思うので、脚さえ大丈夫なら、42キロを4時間半で通過できるだろう・・・




今考えると、どうして、そう考えてたのかわかりませんが、ふと、そう考えてしまいました。




今年の僕は、昨年より、絶対速いはず・・・・

そう思いながら走りますが、前の二人の会話を聞いて、少しびっくりします。




「ええっ、野辺山の後方って、こんなに混んでるの?全然走れないじゃん」

「ちょっとトイレで遅くなったんだけど、野辺山がこんなに混んでるとは知らなかったよ」

「これ、結構後ろの方じゃない?」

「ゴールできんのかな?こんなんで・・・・」



きっと、普段は凄いスピードで走る人なんでしょうけど、そんな会話を聞くと、僕まで心配になってきました。




えっ?実は僕って結構後方なのかしら?

素直な僕は、そう信じ込まされてしまいます。




そんなこんなで、上りは、ゆっくり歩くはずでいたが、少し焦って走っていたら、なんだか眩暈がしてきました。

こりゃやばいぞ・・・




いや、きっと大丈夫なはずだ。

10キロを6分ペースできていたんだから、昨年の僕より10分は前を走っているはずだ!!

だいたい、彼らは、普段はきっと10時間位で走る人なんだろう・・・

ごまかされてはいけないぞ!!



そう言い聞かせながら、上りはゆっくり歩くように進みます。




すると今度は若い男女のが会話が聞こえてきました。

どうも、同じランニングクラブのようです。


「いや、去年、最後の関門は突破できたんだけど、20分遅れでゴールしたから完走できなかったんだ」


その若い男性ランナーは、制限時間を超えて走った経験を、いかにも悲壮感たっぷりに彼女に伝えてました。

その二人が僕の前を走っているわけです。




ええっ、こいつらと同じなのか?

なんてこった!!

こりゃ、真剣にまずいかも・・・



そうはいっても、少し走ると眩暈がして、どうにも力が入りません。

とにかく前に進まなければ・・



つづく